日本の電話・インターネットについて

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日本の電話・インターネットについて

今回は日本の生活で欠かせない、電話・インターネットについてお話をします。みなさんは日本に行くまえに、電話の使い方やWi-Fiについて、調べていますか?日本で旅行や生活をするときのために、アドバイスをします。

日本でスマートフォンを使うには

海外に行くと、自分の国で使っているスマートフォンを、インターネットにつなげられないことが多いですよね。日本でスマートフォンを使うときには、 新しいスマートフォンを買うか、

①Free Wi-Fiを使う、②プリペイドSIMカードを買う、③ポータブル Wi-Fiを買う方法があります。

自分のスマートフォンをそのまま使うなら、これら①~③の方法が一般的ですね。

ただ、知っておかなければならないのは、日本では①のFree Wi-Fiが、海外の国ほど多くないという点です。ホテルやカフェ、ショッピングモールにはありますが、日本の通信会社に契約けいやくしていないと、使うことができないWi-Fiもあるので注意ちゅういしてください。

日本を訪れる外国人は、日本のWi-Fiにとても不便ふべんを感じていると聞くので、Free Wi-Fiを使いたいときは「ホテルや、遊びに行くところでWi-Fiが使えるか」行く前に調べてください。

もしプリペイドSIMカードを買いたいときは、電気屋に行くといいでしょう。有名なお店は「ビックカメラ」「ヨドバシカメラ」「ヤマダデンキ」「ケーズデンキ」「ノジマ」「エディオン」などがあります。

お店のスタッフに「プリペイドSIMを買いたい」と伝えれば、案内をしてくれます。「どのくらいの期間を使いたいか」と聞かれるので、「〇日間」と答えれば、一番良いSIMカードを教えてくれます。

日本でSIMカードを買うと、14日~60日間で、だいたい1,980~3,980円くらいするので、少し高いと感じるかもしれません。

私のおススメはこちら”Japan Travel SIM”です。いつも日本に帰るときに使っています。(ベトナム語のウェブサイトがまだありません。)パッケージの中には日本の「おりがみ」が入っており、日本のお土産にすることも出来ます。

Japan Travel SIM のホームページを見る

SIMカードの使い方については、説明書の紙がSIMカードと一緒に入っています。ただし、SIMカードにエラーがあったときのために、買ってすぐにお店で「使い方」を確認すると良いでしょう。何か問題があれば、お店のスタッフに聞いて下さい。

日本の3大キャリア

日本には、たくさんのSIMカードの種類がありますが、これらは、3大キャリアの回線につながっています。その3大キャリアとは、NTTドコモ、au、ソフトバンクです。ベトナムでいうと、Mobiphone、Viettel、VinaPhoneの3社のようなものです。

NTTドコモ

日本の通信最大手のNTTの子会社。日本の通信会社では最も歴史が古く、日本の通信事業を支えてきました。日本でスマートフォンが使われる前は、ケータイ、PHS、ポケベル、ショルダーフォンという名前の「電話機」が使われていましたが、この歴史を作り上げたのはドコモです。契約数第1位(2018年)。

au(エイ・ユー)

通信大手KDDIのブランド名。契約数、売上高第2位(2018年)、若者に人気のキャリアで、契約数を伸ばしている。ケーブルテレビや電力事業にも力を入れており、新たな事業への展開に積極的せっきょくてきです。日本でテレビを見れば、必ずauのコマーシャルを見ることがあるはず。

ソフトバンク

売上高第1位(2018年)のソフトバンクは、日本でトップの資産を持つ、「孫正義 そん まさよし氏」が、グループの代表をしている有名な会社です。インターネットサービスに強く、3社の中では、一番「世界進出」に力を入れています。ソフトバンクは、日本の福岡にあるプロ野球チームを持っており、また、AI技術開発に力を入れるなど、その投資が注目されています。

日本で契約けいやくするときは

日本でスマートフォンを使うときには、もちろん3台キャリアと契約することが出来ます。ただし、日本の携帯料金けいたいりょうきんは、とても高いことで知られています。一般的に日本の人の携帯料金は月6,000円~8,000円くらいかかります。

また、日本の3台キャリアは、契約してから1年~2年間は、使い続けなければならないルールがあり、途中で契約をやめると、解約金かいやくきんがかかりますので、そのことについては、契約をする前に、しっかり確認しましょう。

この料金の「高さ」と契約期間の「ルール」については、日本の政府が各3社に対して、注意することがありました。最近でも、各3社の携帯料金が、世界と比較して高い点を、日本の官房長官かんぼうちょうかんが注意したのです。

格安かくやすスマホ&SIM、”MVNO”

そのような中で、誕生したのは MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、日本では、「格安」( とても安いという意味 )スマホ&SIMと呼ばれています。

この格安スマホ(日本ではスマートフォンを「スマホ」と呼びます)は、いま10社以上あり、「ワイモバイル」「マイネオ」 「楽天らくてん」「UQモバイル」「LINEモバイル」などがあります。

これらMVNOは、自社で通信インフラを持たず、3大キャリアの回線を借りているため、安く販売することが出来ます。日本では2015年から「SIMロック解除」が義務ぎむ化されたので、3大キャリアを使っていた人が格安SIMに変えることが多くなりました。

2015年より前は、使用しているスマホで、別のキャリアのSIMに変えることが、出来ないように、設定されていました。

格安スマホ&SIMを買うときには、インターネットへの「つながりやすさ」を調べることがとても大切です。なぜなら、インターネットがたくさん使われる時間(朝7時~9時、夜の19時~21時ごろ)になると、3大キャリアのSIMよりも、インターネットや電話が、つながらないことがあるからです。

これは日本のどこに住むか、によっても変わることがあります。周りの人に聞いて、「どのキャリアを使っているか」、「どのキャリアがつながりやすいか」聞いてみましょう。

Wi-Fiを家に設置したい

日本に長く住むときには、アパートでWi-Fiを契約すると良いです。多くのアパートにはWi-Fiが付いていないので、自分で契約する必要があるかもしれません。そういうときには、スマートフォンやSIMを買ったキャリアでWi-Fiを契約すると、安くなるはずです。

スマートフォンとWi-Fiを買う予定がある人は、どこのキャリアで買うのが一番おトクなのか、を調べてみましょう。こうした情報は、電気屋にパンフレットがたくさんあります。Wi-Fiがあれば、インターネットは使い放題なので、遠くに住んでいる家族とビデオ電話でお話することが出来ますね。

第4のキャリアが誕生します

さきほどの3台キャリアに対して、2019年9月から「楽天らくてん」が4番目のキャリアとして、誕生たんじょうします。「楽天」は日本で有名なIT企業のひとつで、会社を作った三木谷みきたに氏は、日本のトップ5に入る資産家です。楽天はソフトバンクと同じく、プロ野球チームを持っており、通信事業のほか、金融サービスにも力を入れている会社です。

この「楽天」が登場することで、日本の通信事業が変化し、私たちが使いやすい、安くて、便利なものにしてくれることを期待しています。