今回は、日本で「部屋さがし」をするためのコツなどについて、お話します。
日本では外国人向けのアパートが増える一方、外国人とのトラブルにより、「外国人に部屋を貸さない」というアパートがあります。
安心・安全に「部屋さがし」ができるように、この記事を参考にしてください。
基礎知識
知っておきたい「ことば」
日本で、お部屋を紹介してくれる会社を「不動産屋」と呼びます。
また、アパートなど建物のオーナーのことを「大家」(さん)と呼びます。
みなさんが「借りる」お部屋は、「賃貸」と呼びます。
これらのことばは、日本語で覚えておきましょう。
敷金・礼金・仲介手数料
日本の不動産の文化として、「敷金・礼金」があります。これらはそれぞれに「家賃1か月分」かかることが多いです。
敷金・・・部屋を借りる人が、大家さんに預ける「保証金」のこと。
礼金・・・大家さんに、借りるお礼に支払うお金のこと。
仲介手数料・・・不動産屋に払うサービス料のこと。
敷金は、部屋を退去するときに戻ってきますが、礼金は返ってきません。
最近では、「敷金・礼金ゼロ」、「仲介手数料無料・50%」という不動産会社もあります。不動産屋を選ぶときのポイントにしてください。
一般的には、1~2年契約になりますので、トータルでいくら支払うことになるのか計算すると良いでしょう。
不動産屋
最近日本では、外国人向けの不動産屋が多くなってきました。しかし、どこの不動産会社が良いところか、見つけるのは難しいので、日本にいる知り合いに問い合わせすることが、一番良いかもしれません。
ここでは、日本で有名な不動産大手2社が「外国人向けサービス」を行っているので、安心できる会社として、リンクを掲載します。
スーモ(SUUMO)(英語サイトあり)
エイブル(CHINTAI)
東京・神奈川の不動産会社を検索する方はこちら(SUUMOウェブサイト内)
コスト
日本で部屋を借りるときのコストは以下のとおりです。
はじめにかかるコスト
家賃・・・2~3か月分
敷金・礼金・・・それぞれ約1か月分
仲介手数料・・・約1か月分
損害保険料・・・アパートごとによる(火災などがあったときの保険)
毎月かかるコスト
家賃・・・1か月分
管理費、共益費・・・アパートごとによる
光熱費(電気、ガス、水道代)・・・最低でも3,000円~
例:月70,000円のアパートを借りる場合(最大コスト)
- 家賃3か月分・・・210,000円
- 敷金・・・70,000円
- 礼金・・・70,000円
- 仲介手数料・・・70,000円
- 損害保険料・・・12,000円
- 管理費・・・3,000円
- 光熱費・・・3,000円
- 合計・・・・438,000円が、はじめに必要な(最大)コストです。
賃貸契約をするときには、これらのコストをしっかり確認してください。
部屋のタイプ
アパート
2階建て以下の建物のことをいいます。多くの方は、このアパートを借りることが多いはずです。3階以上の建物を日本では「マンション」と呼びます。
シェアハウス
アパート1棟、1フロアすべて、複数人の人とシェアする場所です。同じキッチンやトイレを使うケースが多く、その分、家賃を安くすることができます。最近日本では若者を中心に、このシェアハウスが人気になってきています。
チェックポイント
部屋に必要なものは?
日本の部屋を借りるときには、部屋に何もない状態が、ふつうです。
自分でソファーやベッドを買う必要があります。もし、家具・家電を置いてほしい場合は、「家具家電付き」の部屋を探しましょう。
なお、部屋に住み始める日には、次のアイテムを忘れないようにしましょう。
- 部屋の電灯(ライト)
- カーテン
- ベッドやソファー
- トイレットペーパー
水道・ガスの契約
日本では、電気会社、水道局、ガス会社に連絡をしないと、水やコンロを使えません。契約するときに不動産屋のスタッフに、手続きを手伝ってもらいましょう。
毎月のガス代、水道代、電気代は、請求書が郵便ポストに入っているので、忘れずに支払いましょう。最近はコンビニで支払うことが出来るものが多いです。
夜は安全?
アパートを見に行くときは、明るい日中だと思います。しかし、アパート選びで大切なのは「夜」です。夜に、暗くて怖い道が無いか、うるさい近所の人がいないか、確認しに行きましょう。
日当たり
日本では、日当たりは、とても大切にされています。向きによって、洗濯ものが乾くか、部屋の中に日差しが入るか、とても重要だからです。最も好まれる方角は、朝日が部屋に差し込む「東向き」か、日中太陽が差し込みやすい「南向き」です。
風水などを気にする人は、こうした方角も気にしましょう。
ゴミ捨て場
ゴミ捨て場が家からどのくらい離れているか、ゴミを出して良い日はいつか、こうしたところも確認しましょう。ゴミは「都合のいいとき、都合のいい場所に置いておく」ことができません。部屋を借りるときにゴミのカレンダーがあるので確認しましょう。
何人で住んでよい?
部屋を借りるときは、基本的に、1人が住むことが前提とされています。あなたが契約して、恋人や友だちと2人で住むことは、契約違反となります。もし、誰かと住むことになったら、不動産屋と大家さんに連絡をしてください。
まとめ
騒音などに関して注意することは、以下の記事でまとめていますので、読んでみてください。