日本料理といえば、おすし。その歴史のルーツは、東南アジアで生まれ、日本には西暦700年頃から伝わった、と言われています。
すしの歴史
日本で人気になったのは、江戸時代の末期(1800年~)で、今のおすしの原型でもある、「握りずし」が作られたときでした。
外国人が苦手とする、「わさび」や「がり」は、このころから食べられていて、冷凍技術がなかったころに、「細菌の繁殖」を抑えるため、「食中毒」の対策として食べられ始めたのでした。
すぐに握って食べられる「握りずし」は江戸(今の東京)の人たちに親しまれ、「江戸前ずし」ということばが誕生しました。
おすしの漢字?
おすし、という漢字はいくつかの種類があります。
- 寿司
- 鮨
- 鮓
これらはすべて、「すし」と読みます。もともとは「お酢(す)」をかけた「めし(ごはん)」というところから、「す+(め)し」と呼ばれるようになったそうです。
「寿司」という漢字は、寿(お祝い)、司(担当する)という良い意味のことばを「当てた」ものです。この記事では、「寿司」は「めでたい」漢字なので、この「寿司」を使ってお話します。
寿司のいま
日本には様々なタイプの寿司ショップがあります。大きく分けて、「お寿司がレーンで回転する」(安価でリーズナブル)お店と、「カウンタータイプ」(高級店) (「回転寿司」に対してこれを、「回らない寿司」とも表現します。)」というお店のタイプに分かれます。
回転寿司
最もポピュラーなタイプで、日本には2,000店以上の回転寿司のお店があります。カウンター、もしくはテーブルに座ると、目の前に寿司がレーンに載って流れています。温かいお茶はセルフサービスで自分で用意することができます。
100円寿司(回転)
予算は一人あたり1,000円~2000円程度。
「全皿100円均一(+税)」をコンセプトに、競合4社が競い合っています。最近では、タッチパネル式で英語表記で注文できるお店が主流になってきていて、外国人の方にも人気が出てきました。100円寿司には、お寿司のほかにも、ラーメン、うどん、デザートなど、さまざまなメニューが楽しめます。
※100円寿司の詳細は以下に書きました。
カウンター寿司(高級店)
予算は一人あたり1万円~3万円程度。
入り口に写真のような「のれん」がかかっているお店は高級なお店です。値段が決まっていない、「時価」(その日に仕入れた魚の値段によって変動する)の場合もあります。デートなどで行くときは、予算に気を付けましょう。
宅配寿司
予算は一人あたり1,000円~3,000円程度。
家まで届けてくれる「宅配寿司」は家でパーティーをするときに便利です。日本では「銀のさら」という寿司店が宅配寿司の中で有名です。
「銀のさら」店舗検索はこちら
スーパー/コンビニの寿司
予算は一人あたり400円~1,500円程度
スーパーやコンビニでは、お寿司を販売していますが、その品質はお店で食べるのと比べて高くはありません。しかし、お寿司が好きであなたにとっては、安く楽しめる「ぜいたく品」になるでしょう。
私は日本に住んでいたころ、週に2回くらいは、スーパーの夜20時過ぎの割引セールを狙って、30%OFFのお寿司パックを食べていました。夜のセールは割引があるのでおススメです。
日本の100円寿司チェーン店一覧
スシロー
店舗数536店で、全国1位(2019年11月現在)
日本で最も有名な回転寿司店のひとつ。テレビCMがよく流れており、広告宣伝にも力を入れている。スシローアプリ(App Store / Android)で予約すれば、お店で並ばなくてもすぐに食べることができる。ネタの品質の良さが評価されている。
はま寿司
店舗数503店(2019年現在)
一皿「100円+税」という安さでも驚きだが、はま寿司は、平日に一皿「90円+税」で提供している。広報や広告宣伝をせず、評判と実力で知名度を上げている人気店。フードサービスを展開するゼンショーグループに属しており、人気牛丼店の「すき家」はグループ企業。大きな資本力と企業のスケールによって「安いのに高品質」を生み出している。
はま寿司のウェブサイトはこちら(英語切替可能)
はま寿司のお店を探す
無添くら寿司
店舗数 453店(2018年末時点。米国・台湾の海外店舗を含む)
無添とは、四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料) を一切使用していない、ということ。品質にこだわる「くら寿司」が人気の理由は、この「こだわり」にあります。寿司カバーを導入したり、ビッくらポン!という食べ終わったお皿を5枚入れると体験できるゲームを導入したり、新しいアイディアが人気。
かっぱ寿司
店舗数325店(2019年11月現在)
回転レーンとは別に、「特急レーン」があなたの席まで届けてくれるシステムを導入。また、最近では食べ放題キャンペーンなどを展開、これまで日本の100円寿司店をリードしてきた。
まとめ
あなたのお気に入りの寿司店を探して、日本の伝統食、お寿司を楽しみましょう!