楽天モバイルとahamoを徹底比較 | 日本在留外国人におすすめの格安SIM

日本で生活する外国人にとって、インターネットへのアクセスは日常生活に欠かせません。そこで、多くの外国人がインターネットを安価に利用するため、通信会社が提供する格安SIMの通信プランを契約します。

しかし、数多くの格安SIMが乱立する昨今、自身に合った通信プランの選択は、特に日本語が堪能ではない外国人にとって容易ではありません。自身の用途に合わない格安SIMを契約すると、利用予定のないオプションによって過剰請求されたり、解約時に解約料を請求される可能性があります。

また、日本在住の外国人が母国への一時帰国中などに、日本の市役所や銀行との連絡が必要になる場合があります。そのため日本国外滞在中も通話、SMS、データ通信が可能な格安SIMを契約することをおすすめします。

今回の記事では、日本在住の外国人におすすめの通信プランを提供する楽天モバイルとahamoの２つを紹介します。

楽天モバイルとahamoの概要

楽天モバイル

楽天モバイルは、楽天グループが提供するモバイルサービスです。楽天モバイルの最大のメリットは、月々3,278円で利用可能なデータ無制限プランです。データ使用量を気にする必要がないため、自宅にWi-Fi環境がない外国人も快適にインターネットを利用できます。

ahamo

ahamoは、日本の大手通信会社であるNTTドコモが提供するモバイルサービスです。シンプルな料金プランとドコモの安定したネットワークが魅力です。楽天モバイルのようなデータ無制限プランがありませんが、ahamoは高速で安定したインターネット接続が可能です。

楽天モバイルとahamoを徹底比較

ここからは楽天モバイルとahamoを５つの項目で比較します。

料金プラン

楽天モバイル

楽天モバイルは、データ容量に応じて月額料金が変動する従量制プランを採用しています。月に3GB未満しかデータを利用しないライトユーザーの場合、楽天モバイルを利用することで月々の通信費が1,078円で済みます。また、20GB以上の利用から適用されるデータ無制限プランは月3,278円のみで、ユーザーはデータ使用量を気にすることなくインターネットを利用できます。そのため、自宅にWi-Fiなどのインターネット環境がない外国人は、楽天モバイルを契約するだけで毎月の通信費全額を3,278円のみに抑えられます。

ahamo

ahamoは、月20GBまで利用可能なプランと、月100GBまで利用可能なプランの２つを提供しています。月20GBまでのプランは月額2,970円、月100GBまでのプランは月額4,950円です。ahamoは大手通信会社であるNTTドコモの安定した回線を利用できるため、高速な通信速度などのメリットがあります。ただし、楽天モバイルのようなデータ無制限プランがないため、自宅にWi-Fiなどのインターネット環境が既に備わっている外国人向けのサービスといえます。

通信速度

※参考：みんなのネット回線速度（2024年1月11日時点の測定結果）

楽天モバイル

楽天モバイルの通信速度は一般的に高速で安定していますが、地域によって若干の差があります。都市部では高速通信が可能ですが、農村や山間部など一部エリアでは通信速度が低速な場合があります。

ahamo

ahamoは大手通信キャリアであるNTTドコモのネットワーク回線を利用しており、全国的に均一な高速通信が期待できます。そのため、外出時もYouTubeやNetflixなどをFHD以上の高画質で視聴する人は、ahamoのほうが快適に利用できます。

対応エリア

楽天モバイル

楽天モバイルは、都市部では高い通信品質を享受できますが、一部農村や山間部ではサービスエリア外となる可能性があります。ただし、楽天モバイルは独自の新しい通信回線（楽天回線）を日本全国で展開している最中であるため、数年後にはドコモやソフトバンクなど大手通信キャリアに劣らない回線網を築いている可能性もあります。

ahamo

ahamoはNTTドコモの広範囲なネットワークを活用しており、全国的に回線カバーエリアが広がっています。そのため、都市部のみならず農村や山間部などでも安定した通信を享受できる点が強みです。また、ドコモは災害に強い通信サービスの提供に努めており、地震、台風など非常事態の際にも安定して利用できる場合が多いです。

海外利用

楽天モバイル

楽天モバイルは、事前設定・追加料金なしで月2GBまで日本国外でのデータ通信（海外ローミング）が可能です。さらに、電話やSMSでのやり取りもできるため、一時帰国中や海外旅行中でも、常に日本からの電話やSMSを受け取ることができます。

例えば、一時帰国中に日本国内において銀行送金が必要になった場合、送金に際してインターネットバンキングのSMS認証を求められるケースがあります。この場合、楽天モバイルであれば日本国内の銀行から送られるSMS認証コードの受け取りができるため、日本国外にいながら送金が可能になります。

また、海外から日本国内に電話をかける場合、追加料金などは一切かからずデータ消費もされません。海外利用量の上限である月2GBを消費してしまった際は、通信速度が低速となるため、1GBにつき追加500円をチャージすることで引き続きデータ通信が可能になります。

ahamo

ahamoは、事前設定・追加料金なしで月20GBまで日本国外でのデータ通信（海外ローミング）が可能です。楽天モバイルの月２GBと比較すると使用可能なデータ容量が多く、海外利用における通信速度も高速な点が魅力です。

楽天モバイルと異なり、日本との国際通話は無料ではないため、データ通信のみで問題ない人向けのサービスといえます。また、日本国外でデータ通信の利用を開始して１５日が経過すると通信速度が低速となるため、２週間を超えた日本国外への出国時は注意が必要です。

ただし、母国へ一時帰国する外国人の場合、既に母国にて現地のSIMカードを契約しているケースも多くahamoが必要とならない可能性もあるため、ahamoの海外データ通信サービスは第三国へ海外旅行や出張をする際に効果を発揮します。

支払い方法

楽天モバイル

楽天モバイルの支払い方法は、クレジットカード、デビットカード、銀行振り込みと、全部で３つの支払い方法に対応しています。ゆうちょ銀行などの銀行振り込みにも対応しているため、技能実習生や留学生など日本のクレジットカードを保有していない人も、問題なく支払いができます。

ahamo

ahamoもクレジットカード、デビットカード、銀行振り込みの支払い方法に対応しています。楽天モバイルと同様に、ゆうちょ銀行などの銀行振り込みにも対応しているため、クレジットカードを保有していない外国人も支払いが可能です。

日本在留外国人に適した格安SIM

楽天モバイルがおすすめの日本在留外国人は以下の通りです。
・自宅にWi-Fiなどインターネット環境がない人
・通信費をなるべく抑えたい人
・日本国外に滞在中、日本との連絡手段が必要な人
・日本国外に滞在中、SMS認証が必要な人

ahamoがおすすめの日本在留外国人は以下の通りです。
・自宅にWi-Fiなどインターネット環境が既にある人
・外出時も高速通信が必要な人
・日本国外に滞在中、日本と連絡する必要がない人
・日本国外に滞在中、SMS認証が必要ない人

楽天モバイルは、自宅にインターネット環境がなく、低コストでデータ通信を多用するユーザーや、海外滞在中も日本との連絡を頻繁に取る必要があるユーザーに適しています。一方、ahamoは自宅にWi-Fi環境があり、外出時も安定した高速通信を求めるユーザーや、短期間の海外滞在時に大量のデータ使用が予想されるユーザーに最適です。

まとめ

楽天モバイルとahamoは、それぞれ異なる強みを持つ格安SIMです。今回取り上げた２つ以外にも、日本には数多くの格安SIMを始めとする通信サービスが存在しますが、日本在留外国人の場合は、楽天モバイルかahamoのどちらかが多くの場合で最適な選択肢となります。

楽天モバイルとahamoの契約方法は以下のブログにてベトナム語で解説されているため、必要に応じて参考にしてください。

楽天モバイル： Hướng dẫn đăng ký sim Rakuten Mobile chi tiết nhất 2024

ahamo： Cách đăng ký sim ahamo nhà mạng Docomo mới nhất 2023