日本の「100円ショップ」

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日本の「100円ショップ」

日本には「100円ショップ」がたくさんあります。ベトナムにも進出する「ダイソー」は日本の最も有名な100円ショップのひとつです。日本ではこうしたお店を「100円均一きんいつ」(:すべて同じ価格)とも呼びます。

これら100円ショップについて、おススメアイテムと合わせて、お話したいと思います。

日本の100円ショップ

日本の有名な100円ショップは次の3社です。

ザ・ダイソー(Daiso)

1977年設立。正しい会社名は「大創産業だいそうさんぎょう」日本国内で3,300店以上、海外(26か国)で2,000店以上。日本で1番多くの店数をもつ。お店のアイテムの80%程度を自社ブランドでカバーしている。ベトナムでもハノイ、ホーチミンにて10店以上展開。

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セリア(Seria)

1987年設立。日本国内で1,500店以上、アイテムの多くは”Made in Japan”にこだわる。 店内の雰囲気ふんいきは落ち着いた色合いで、女性から人気の100円ショップ。イタリア語で「まじめ」を意味する”Seria”はお客さんのニーズや声を聞き、良いアイテム作りに取り組んでいる。

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キャン★ドゥ(Can★Do)

1993年設立、日本国内で1,000店以上。インターネットやSNSを利用した商品PRに力を入れている。ターゲットをしぼらず、全ての人が買い物しやすいアイテムをそろえている、バランス型。キャン★ドゥのInstagramではおススメのアイテムを紹介していて、フォロワーは60万人近い。

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それぞれのお店によって、さまざまなバラエティーのアイテムがあります。みなさんのお気に入りの100円ショップを見つけてください。

世界には、この「全てのアイテムが同じ価格」をコンセプトにするショップは、たくさんあります。しかし、そのマーケットの中で日本は、どのようにして100円ショップが増えたか、知っていますか。

100円ショップの歴史

100円ショップの歴史を語るには、「ザ・ダイソー」を外すことはできません。1972年、ダイソーを作った矢野やの氏は、当時お店を持たずに、車で移動しながら生活アイテムを売っていました。忙しい矢野氏は、

  • 値札を変えることが、めんどうくさい。
  • お客さんが値札を見ながら、ゆっくり買い物をすることがイヤ。
  • 「安いものは、質が悪いだろう」というお客さんのコメントに怒った。

という理由で、100円でも、質の良いものを売ろうと決めました。お店を続けるためには、「利益りえき」が大切ですが、矢野氏は、「とにかく100円でお客さんをおどろかす」ことに集中しました。

これをきっかけに、会社は大きくなり、お客さんの「え!これも100円!?」という驚きは日本中に広まりました。そうして100円ショップは、日本で6,000店以上、広がるお店になったのです。

買いものの「コツ」

「100円ショップで買うべきもの」というのは、たくさんのブログで紹介されていますが、 「100円ショップで買わなくてもよいもの」というのは、だれも教えてくれません。jNaviは、その「コツ」をみなさんにシェアしたいと思います!

買わなくてもよいもの

次のアイテムは「絶対に買うな」という意味ではなく、コストパフォーマンスが悪いという点で、気を付けるべきです。1回や2回使うだけなら良いですが、1年、2年使うのには向いていないので、気を付けてください。

「スーパーやドラッグストアの方が安い」もの

  • 食品やおかし(スーパーで買う方が安い)
  • アルミホイル、ラップ、テープ (スーパーで買う方が安い)
  • 医療用品(ドラッグストアの方が安く、質が高い)

「大手No.1メーカーの質には勝てない」もの

  • スキンケア、ヘアケア用品(肌に合わない人が多い)
  • 洗剤(大手メーカーよりも効果が弱い)
  • ボールペン(インクが出ない、すぐに使えなくなることが多い)

「すぐにこわれる、使えなくなる」もの

  • 工具(1回だけ使うならOK、長く使うためには向いていない)
  • 電池(TOSHIBAやSONYに比べれば、バッテリーが持たない)
  • 衣服類いふくるい(すぐやぶれる)

この点を気を付けてください。

買うべきもの

  • キッチングッズ(お客さんのアイデアから生まれた便利なもの)
  • おそうじグッズ(長く使えるものが多く、コストパフォーマンスが良い)
  • 収納しゅうのうグッズ(使う人のことを考えたデザイン、アイデアからできている)
  • ランドリーグッズ(洋服ネット、洗濯はさみ、ハンガー)
  • スマホグッズ(画面シート、防水カバーなど、長く使える)
  • デジタルグッズ(USBケーブルなど、電気まわりのアイテムは、質が良い。)
  • パーティーグッズ(デコレーション、おもちゃなど安く使える)

おススメアイテム

私は日本に帰ると必ず100円ショップに行き、買いものをします。その中で、おススメのアイテムを紹介します。

落ち落ちくん(おそうじグッズ)@ザ・ダイソー

メラミンスポンジは、ドイツ生まれのおそうじグッズです。キッチンやお風呂、家中のどこでもこれ一つで汚れが取れます。水につけて使うだけで、スポンジが真っ黒になります。
この顔のマークがついているシリーズは、どれも役立つものが多いです。

ウェットティッシュ

どこの100円ショップでも、たくさんの種類が売っています。ダイソーにはディズニーキャラクターが描かれたカワイイデザインのものもあります。ウェットティッシュは手をキレイにするためだけではなく、赤ちゃんのおしりを拭いたり、色々なところで使えます。

まくらネット

いつも使う「まくら」、あんまり洗ったことないですよね?まくらは頭を置くところなので、いつもキレイにしておくべきです。そんなときはこの、「まくら干しネット」が便利です。1週間に1回は、太陽の光に当てましょう。

髪取りシート

お風呂で身体を洗うと、排水溝はいすいこうに汚れや、髪の毛がたまります。ここで髪取りシートを張っておけば、はがすのもかんたん、ゴミ箱にそのまま捨てることができます。

レンジでパスタ

みなさんはパスタが好きですか?おいしく、すぐに食べられるものですが、鍋でゆでると時間がかかって、めんどくさいです。そこで、この「レンジでパスタ」を使えば、食べたい分のパスタと水、少し塩を入れるだけ、電子レンジで8分ほどで、できあがります。

まとめ

いかがでしたか。日本の100円ショップは、人々の生活を支えるために、安く、良いものを売っています。毎月のように、最新のアイテムが出てくるので、何度行っても買い物が楽しいと思います。

100円ショップに並んでいるアイテムは、厳しいセレクションの中で、選ばれたアイテムです。アイテムを作る会社がお願いしたら、すぐに並べてくれるわけではないのです。

このアイテムを選ぶための会議をテレビで見たことがありますが、ダイソーの社員さんが「これ、100円で買いますか?私は買いません。」「このアイテムは本当に便利ですか?家にほしいですか?」

と厳しいコメントで、次々とプレゼンされたアイテムを却下きゃっかしていました。

こうした100円ショップの努力によって、私たちは楽しい、便利な買いものが出来ているのです。新しい生活を始める方は、ぜひ、100円ショップに行きましょう!