今回は日本の「コンビニ」について、お話します。
「コンビニ」は英語の「コンビニエンス ストア(Convenience Store)」を短くしたものです。日本では街のいろいろなところでコンビニを見ますし、日本に行ったら、みなさんも利用すると思います。
日本のコンビニは全国に50,000店以上あります。 日本人にとって、コンビニは「なくてはならないもの」だといえます。コンビニには、ほしいものが、何でもそろっているからです。
食べもの、飲みもの、生活グッズ、新聞、雑誌、銀行、チケット、プリンター、お店の中には、生活に関わるものが、たくさんそろっています。
そんなコンビニで、知っておきたいことを、まとめたので、読んでみてください。
コンビニの種類
日本のコンビニは大手3社が、9割近くのシェアを持っています。その3社について紹介します。
セブンイレブン
アメリカで生まれた小さなお店がはじまり、今は日本企業として、お店の数は20,000店以上、日本最大のコンビニチェーン店となりました。世界15か国以上に広がり、ベトナムにも20店以上あります。セブンイレブンという名前は、昔、お店が「朝7時~夜11時まで営業していた」ことから由来します。
ローソン
アメリカで生まれた小さな牛乳屋、ローソンさんのお店からはじまりました。日本では14,000店以上、海外は5か国に広がっています。「ローソン」というお店の名前のほか、健康で身体に良いものが買える 「ナチュラルローソン」、100円でおトクに良いものが買える「ローソンストア100」 があります。
ファミリーマート
日本生まれのコンビニ店。日本で16,000店以上、海外で7店舗に広がり、ベトナムにも140店以上あります。2016年、「サークルK」、「サンクス」という2つのコンビニ会社と、ブランド統合して、お店の数が業界2位となりました。「ファミリーマート」の名前は「お客さんと家族のような付き合いをしていきたい」という願いから付けられました。
その他
この他にも、ミニストップ、デイリーヤマザキ、NewDays(JR)など、すてきなお店がたくさんありますが、今回はトップ3のコンビニを紹介しました。
コンビニってどんなところ?
日本には、スーパーがたくさんあります。買いものをするときは、スーパーで買う方が安いことが多いです。それなのに、コンビニがこんなにも、日本に多くあるのはなぜでしょうか。その点についてお話します。
コンビニで出来ること
- 買いもの
- 食事スペースの利用
- 銀行ATMでお金の「引き出し」「預け入れ」「振り込み」
- 電気、ガスなどの料金支払い
- 荷物の受け取り、配送
- チケットの購入(チケットぴあ)
- プリンターで印刷、コピー
- 切手、はがき、年賀状を買う
- 保険の加入、支払い(自動車保険など)
コンビニは、買いものだけではなく、こうしたサービスがたくさん利用できます。これが、スーパーとは違う点です。(こんなにたくさんのサービスがあると、コンビニのスタッフさんは、覚えることが大変そうですね。)
24時間営業
コンビニは、スーパーと違い、1日中休まずにお店をやっています。早朝に、または、夜中に仕事をする人にとっては、とても便利です。私も学生時代、夜遅くまでアルバイトをしていたときは、帰り道にコンビニに行きました。暗い街の中で、明るく電気が点いているコンビニを見ると、なぜか、入りたくなります。
お店のサイズ
日本のコンビニは、スーパーに比べてお店のサイズが小さいです。 お店が小さい分、コンビニを利用する人は時間をかけずに、お店を回ることが出来ます。 また、小さいお店ですが、利用する人が必要なアイテムが多くそろっています。これは、シーズンや、利用するお客さんのニーズに合わせてアイテムを用意しているからです。
たとえば、①会社の近く、②学校の近く、③病院の近く、これら①②③のエリアでは、コンビニを利用する人が「ほしいもの」が違うと思います。
①会社員には・・・ランチ、オフィスグッズ、コーヒーが売れる
②学生には・・・・ジュースやお菓子、ファストフードなどの食べものが売れる
③患者、家族には・・・時間をつぶすための雑誌、飲みもの、生活用品が売れる
こうした分析を、あらゆる点から調べて、必要なものを、そろえているのです。少し前までは、コンビニで買い物をすると、お店のスタッフが、そのお客さんの年齢を入力するボタンがありました。
この情報により「男性/女性、何才くらいの人が、何を、何時頃買ったのか」がデータとして集まります。利用するお客さんが、どのような商品が好きか、人気なのか、という分析は、さまざまな方法で、各社力を入れています。
コンビニブランド商品
コンビニには、コンビニでしか、買うことができないものがあります。たとえば各コンビニが開発している食品です。おにぎり、パン、スナック菓子は、各コンビニオリジナル商品があり、この商品開発には、とても力を入れています。
この商品開発には、有名な食品メーカーとコラボレーションしたものもたくさんあり、「あのお店の味がコンビニで買える!」という、私たち消費者にとって、うれしい商品もたくさんあります。
各コンビニの人気のコンビニ食品を、少しご紹介します。
セブンイレブン
- ワッフルコーンアイスクリーム(約190円)
- マンゴーアイスバー(約140円)
- コーヒー(約100円~)
- 大学いも(約180円)
- とみ田らーめん(約230円~)
※「とみ田」は「つけ麺日本一」に選ばれた、行列店です。お店で並ぶと2時間待たなくてはなりません。
ローソン
- からあげくん、Lチキ(約216円~)
- おでん(約80円~)
- マチカフェ(コーヒー、スイーツ)(約100円~)
- おにぎり(約100円~)
ファミリーマート
- ファミチキ(約180円~)
- やきとり(約108円~)
- カップラーメン、冷凍食品(約200円~)
- 惣菜パン(約108円~)
各社力を入れているのは、以下のものですので、食べ比べしてみてください。スーパーでは買えないおいしさを楽しめるはずです。
- おにぎり
- おでん
- ホットスナック(レジの横にある、温かい食べもの)
- お弁当
- パン
- 冷凍食品(ラーメン、チャーハン、パスタ)
- スイーツ
- アイスクリーム
コンビニの役割
多くの人にとってコンビニは、毎日のように通う場所であることが多いです。その地域の人たちから頼りにされ、お店のスタッフと知り合いになることで、コミュニケーションの場にもなります。また、24時間営業しているという点では、地域の防犯に役立っていると考えます。
また、いつも通うコンビニのスタッフの方と、何がきっかけで、仲良くなるのかは、人それぞれです。
私は学生時代、毎日コンビニで「ブラックサンダー」という、大好きなお菓子を買っていました。ある日、ブラックサンダーが、お店の入り口で、たくさん売られていました。そして、店員さんから「いつもありがとうございます、ブラックサンダーの箱セットを買いますか」と言われました。
私のことを「ブラックサンダーのお客さん」と思っていたんだ、と思い、すごく恥ずかしい気持ちになりました。でも、それからは、コンビニのオーナーさん、他のスタッフの方とも仲良くなった経験があります。
みなさんも、自分の家の近くに「毎日通いたいコンビニ」を見つけたら、すてきな出会いがあるかもしれませんね。
コンビニのいま
別記事日本からみた「ベトナム」でも書きましたが、日本のコンビニには、3~4年前くらいから、外国人のスタッフがとても増えました。中でも東京を中心に、ベトナム人のスタッフを見ることが、本当に増えました。
日本のコンビニは今、人が足りていない状況で、外国人の方が支えている状況です。また、24時間営業のコンビニの場合、夜0時~朝6時ごろまで働ける人が少ないので、1人の社員が長く働かなくてはならないところもあります。
こうしたお店では、スタッフの人が、働きすぎで倒れたりするケースがあり、最近日本社会で問題になってきています。各コンビニは、全国の店長に調査を行っており、「24時間営業」の時間を見直すべきか、アンケートを取り、調べています。中には深夜にお客さんが1人も来ないお店があるので、地域によっては、営業時間を変更することがあるかもしれません。
まとめ
買いものだけではない「便利さ」、コンビニの「魅力」を中心にお話しました。日本にいるときには、ぜひコンビニを利用してみてください。