先日ベトナム対タイのサッカーの試合があった日、ハノイはひどい交通渋滞が起きていました。あまりにもバスが進まないので、私はバスを降りて、歩いて家に帰りました。
すると、バスを降りて、100メートルほど歩いた道路は、渋滞がなく、空いていました。
「ここは空いているのに、なぜさっきの道で渋滞が起きていたんだろう」と考えました。みなさんもそのようなことを考えたことはありませんか?
私は大学生のときに、日本で「渋滞」について調べている学者や企業があることを知り、とても興味を持ちました。日本でも交通渋滞は、よく発生しますし、人々を悩ませています。
渋滞のメカニズム
交通渋滞のメカニズムについて、分かりやすい動画があるので、まずは、こちらを見てください。
はじめは、一定の速度で回っていますが、一つの○が遅れることで、その後ろの○が続けて遅れることになります。これが渋滞のメカニズムです。
さらに、こちらは、「合流部」における、渋滞のメカニズムです。
これは、ベトナムの道路でよく発生していることがわかりますでしょうか?
そして、こちらが「上り勾配」における、渋滞のメカニズムです。
ブレーキによって、後続車にブレーキの連鎖が続くことで渋滞が発生します。
ベトナムの渋滞はこれらが、大きな原因のひとつになっていると思います。
特に「合流部」については、バイクが車とバスの間をすり抜けて前に進んでいくため、車が停止せざるをえない状況を、よく見ます。
また、運転中にスマートフォンを操作する人も多いので、信号に気づかなかったり、徐行運転することで、気づかないうちに後続車の渋滞を発生させている可能性があります。
まとめ
では、ベトナムでは、どのようにして、交通渋滞を減らすことができるでしょうか。人口増加、交通マナー、インフラ整備、さまざまな問題点が考えられます。
これは今後ベトナムをはじめ、交通渋滞が経済に大きな影響を与えている、タイバンコクや、インドネシアジャカルタなど、アジア諸国の大きな課題になると思います。
インドでは、車のナンバーの末尾の数字が「奇数」なら「奇数日」、「偶数」なら、「偶数日」のみ走行できる決まりがありますが、根本の「渋滞」の解決には至っていません。
ベトナムで、明日からできる、渋滞の解消策はないでしょうか。
私が考えるベトナムの「交通渋滞」改善対策は以下です。
- 人口増加に応じて、道路を拡張工事する。
- 交通量に応じて、信号機の点灯時間を計測し直す。
- バイクと車の走行車線を分ける。
しかし、これらには「時間」と「コスト」がかかります。
明日からできる改善対策としては、交通マナーの改善にあると思います。
- 十字路では信号をしっかり守る。
- 走行中はスマートフォンを操作しない。
- 不用意なブレーキを少なくする。
- 無理な割り込みはしない。
これらは、主に、
「後続車の進行を妨げない」=「渋滞を起こさない」
ことに大きく影響します。
この記事を通して、「渋滞のメカニズム」を共有し、ベトナム社会全体で考えるきっかけになればうれしいです。