日本のトイレについて

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日本のトイレについて

今回は日本の「トイレ」についてお話をします。日本のトイレには機能きのうがたくさんあって、外国の人には、とても人気です。みなさんが、いつも使っているトイレの流し台や便器で、「TOTO」や「INAX」という文字を見たことはないですか?

この2社はどちらも日本の会社です。日本の「トイレ」は昔から、進化をつづけています。今回は「トイレ」についてお話しますので、いま食事をしている人は食べ終わってから読んでください。

日本のトイレの歴史

みなさんは昔の人が、どのようにトイレをしていたか、気になったことはあるでしょうか。たとえばヨーロッパでは、排泄物はいせつぶつまどから、捨てていたそうです。その当時、道がとても汚れていたので、洋服がよごれないように、と「ハイヒール」が出来たそうです。

日本のトイレの歴史は古く、西暦600年、飛鳥あすか時代のころから、川がたくさん流れていた日本では、その川を利用したトイレがありました。木で作った台の上に乗って、トイレをしていたそうです。

また、排泄物は、農作物のうさくもつ肥料ひりょうとなるため、立派な商品として、売られていました。日本では「あらゆるものに神様がいる」という「言い伝え」があり、トイレでさえも、「神様がいる」と考え、捨てるだけではなく、何かに使える方法がないか、考えられていたと言われています。

日本のトイレのいま

このような歴史を持つ日本では、独自にトイレの文化が発達はったつしました。先ほど書いたとおり、日本では「TOTO」と「INAX」のトイレがとても有名です。最近世界で注目されている日本のトイレの「すごいところ」は次の通りです。

「ウォシュレット」(TOTO社)

みなさんも知っている、お湯でおしりを洗うことができる装置そうちです。最近のウォシュレットは、洗った後のおしりを、かわかすことが出来たり、洗う水をミストに切り替えたりすることが出来ます。

また、人がトイレに入ると、自動で「ふた」が開き、終わった後は自動で流してくれます。これに加えて「におい」を取る装置もあります。

日本でウォシュレットを使うときは、洗う水の「強さ」に気を付けてください。たまに、弱~中~強のレベルのうち、「強」になっていて、ものすごい勢いの水がお尻に当たることがあります。

音姫おとひめ

音姫とは、トイレをしている音が周りに聞こえないように、「音楽」が流れる装置です。この音は「川の流れる音」が多く、女性用トイレに、よくあります。もし日本で見つけたら、使ってみてください。

トイレでゲーム

「音姫が女性だけで、ずるい。」と思った男性のあなた。男性限定げんていの装置もあります。その名も「トイレッツ」。これは小便器、尿にょうを出すところに、取り付けられたゲームで、尿のスピードや量でゲームが出来るものです。

私は「トイレッツ」を東京の「お台場ジョイポリス」というところで見つけました。ゲームには負けてしまいましたが、とても面白かったです。この「トイレッツ」で遊べる場所は、日本に100か所以上もあるそうなので、ぜひ見つけて、ゲームにチャレンジしてみてください。

「トイレッツ」が遊べる場所についてはこちら

日本のトイレ「和式わしき

日本にはまだ、昔のスタイルのトイレが色々なところに残っています。このトイレを「和式」といいます。これに対して、先ほどから説明している、皆さんが使っている「座るタイプ」は洋式ようしきといいます。和式トイレは、今もまだ、日本の駅などでよく見ますし、東京でも見かけることが、よくあります。

和式トイレは、イスのように座れないので、腰や足が悪い人には、とてもつらい姿勢しせいになります。混んでいるトイレで「個室が空いている!」と思ったら「和式」トイレであることが多いです。多くの人は使いたくないと考えています。

しかし、和式トイレは「ダメ」なところばかりではありません。「和式トイレでないと、トイレが出来ない」という人もいます。なぜなら、和式トイレは、肌が直接トイレに付かないので、知らない人と、同じトイレに座ることが、イヤな人は安心です。

また、和式トイレの姿勢しせいは、「トイレがしやすい姿勢」だと言われていて、「洋式の座った姿勢ではトイレが出来ない」、という人もいるのです。みなさんも日本に行ったら、和式トイレを使ってみてください。

日本のトイレは海外に

最近は、外国人が日本へ旅行したときに、「ウォシュレット」を買うところを、テレビ番組などで、みることがあります。この人たちは「自分の国の家族にウォシュレットを買って帰りたい」と思っているそうです。

みなさんも日本へ来たときは、ぜひ電気店に見に行ってください。もちろんベトナムでも買えるはずです。

トイレが人気観光かんこうスポット?

「日本のトイレ」は日本に旅行に来る外国人の「観光スポット」のようなものになっています。ある会社の調査ちょうさでは「日本で楽しみなもの」のアンケートで「トップ3」にトイレが入ったことがあるそうです。

トイレが「観光スポット」になる日本、とても面白い国だと思いませんか。